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ハリアナ以外の写真も置いてあります
flicker 最近、投稿が滞りがちですが・・・ Yoshi's fotolog 日本針穴写真協会 関西支部のイベントお知らせページです。 ブログの形式をとっていますが、当面はイベントのお知らせ、報告の場所になります。 日本針穴写真協会関西支部 以前の記事
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オリジナル現像液の調合の説明です。 繰り返しになりますが、1回分の調合量で、使い捨てです。 フェリドン 使い捨てマゼラー(0.2cc) すりきり1杯 ビタミンC 計量スプーン少々(1cc) すりきり1杯 重曹 計量スプーン 小さじ(5cc) すりきり1杯 水(20~25℃) 現像タンク1杯分 (350~650cc) 現像する15分ぐらい前に調合しています。 現像時間は基本25分で、最初の1分連続攪拌、その後、5分ごとに10秒攪拌です。 実際に使う道具は 1Lの空きペットボトル (計量カップ 100均) じょうご 100均 使い捨てマゼラー 30本入り、100均 計量スプーン 100均 計量カップはどちらでもいいです。 使う薬品は フェリドン ヨドバシやビックカメラ 50g 2500円くらい、 15g 100円くらい ビタミンC 薬局やインターネット通販 重曹 ホームセンターや100均 まずは水の量を決めます。 水の量は、現像タンクの所定量、僕の場合、ブローニー1本で590cc) もしくは実際にリールをタンクに入れて回してもじゅうぶん浸かる量 です。 この量の水を1Lのペットボトルに入れて、入ったところにしるしを付けます。 そして、中の水は捨てます。 薬品の計量ですが、さじを使います。 フェリドンは使い捨てマゼラーで、僕は容器の縁を使ってすりきり1杯を取っています。 量り取ったのはペットボトルに移します。 ビタミンCは計量スプーン、少々で、すりきり1杯です。写真ではわかりにくいですが一応すりきりです。 僕が使っているビタミンCは劣化して茶色くなっています。本来の色は淡いクリーム色というか淡い黄色です。 ビタミンCは必要量以上あれば、現像結果に影響しないので、多少計量にばらつきがあったり、劣化していても大丈夫です。これも量り取ったらペットボトルに移します。 重曹は小さじすりきり1杯です。 全部の薬品を量り終え、ペットボトルに移したら、先ほどつけたしるしのところまで水を入れます。 水は、水道水でじゅうぶんです。 水を入れた後、ペットボトルのふたを閉めて、よく振って中の薬品を溶かします。あまり時間をかけなくても溶けます。 溶かすとき、炭酸の泡が出ます。 溶かした後5分くらいおくと泡が消えます。 泡が消えたら完成です。 水の量は最初決めて、しるしを付けたら、毎回計る必要はなく、次からはしるしのところまで水を入れたら大丈夫です。 僕は調合して、泡が消えるまでの間にフィルムをリールに巻いてタンクにセットし、泡が消えたら現像開始しています。 ステンレスタンクで、あまり気合をいれて攪拌するとかえって泡が立つかもしれません。僕はプラのタンクで回すタイプなので、泡で現像ムラになったことはありません。 現像時間は25分を基本に、フィルムによって調整する必要があるかもしれません。 僕の経験では T-MAX400 20分~25分 T-MAX100、ネオパン、フォルテパン(今はない)、イルフォードXP-2 25~30分 最初に現像するときは25分でして、結果から自分の好みの時間にすればいいと思います。 T-MAX400は現像時間によってネガの濃度がすごく変わります。時間が長くなるにつれてネガが濃くなっていき、コントラストが高くなります。 今まで、40分までしたことがありますが、40分はコントラストが高すぎるように思います。 フィルムによって、現像後に現像液が青くなってしまいます。 停止は水でじゅうぶんです。 水を、2,3回入れ替えればOKです。 定着は、市販の定着液を使っています。 水洗はじゅうぶんしたほうがいいです。 T-MAX系はフィルム中に「ステイン」という色素があって、特にT-MAX400は定着までの間に除ききれず、定着直後フィルムはピンク色になっています。水につけているとだんだん色素が抜けてピンクが抜けてきます。 多少のこっていても大丈夫ですが、あまりたくさん残っていると、色素が変色してフィルムベースに淡い黄色が残ります。僕は、タンクに水をためておいて、時間ごとに全部を交換していますが、5分か10分毎に交換して、水に色がつかなくなるまで洗っています。だいたい30分ぐらいだと思います。水洗中、光が当たっても大丈夫ですが、リールから外すと、水がいきわたらなくなり、フィルムベースにムラガできます。2,3本続けて現像するときは、この点に注意です。 後は水切り、乾燥です。 電子天秤やはかりを使わないので、一見適当でいい加減にみえますが、いつも同じように量り、同じ量の水を入れていたら現像結果はほぼ同じです。 ここ最近の僕のFlickrは全部この現像液を使っています。 試すのにちょっと気合がいるかもしれませんがもしよかったら試してみてください。 #
by y_ok70
| 2011-11-06 17:12
最近、自分なりにフィルム現像液を調合して現像しています。 何事も一番初めに始めた人以外は先人の知恵を参考にしていると思います。 そこで、まず、僕が参考にした調合について書きます。 HB-N2について 去年、大阪のナダールで「HB-N2」という自家調合現像液のワークショップに参加しました。 HB-N2とは大阪芸大の里先生が考案した現像液です。 この調合でいいな、と思うのが、薬品の調合を計量スプーンでしてしまうところです。 それぞれの薬品を2.5cc(通常の小さじの半分の容量)の計量スプーンすりきり1杯で量りとるのですが、これは家庭用の天秤で計るより再現性があるかもしれません。 使う薬品の注意点は、ビタミンCで、HB-N2ではアスコルビン酸ナトリウムを使います。 アスコルビン酸は強い酸で、アスコルビン酸ナトリウムは中性です。 なぜ、これが大事かと言うと、調合で使う亜硫酸ナトリウムは弱アルカリで、酸と反応してSO2ガスを出します。これが臭いのです。中性のアスコルビン酸ナトリウムを使うと亜硫酸ナトリウムとの反応が防げます。 WEBで「HB-N2」で検索するとビタミンC でアスコルビン酸を使うと書いてあるのもありますが、要注意です。 もし、間違えてアスコルビン酸を用意してしまった場合は、亜硫酸ナトリウムとアスコルビン酸を混ぜる前に重曹(炭酸水素ナトリウム)を加えれば大丈夫です。このとき加える重曹の量はアスコルビン酸2gに対して重曹1gです。重曹はアスコルビン酸と反応して炭酸ガスを出して分解します。そして、後にはアスコルビン酸ナトリウム水溶液が残ります。 溶かす順序は フェリドン-アスコルビン酸-重曹-亜硫酸ナトリウムです。 PC-TEAについて この後、自家調合に興味を持ってウェブをさまよっていると、東京フォトネットというページを見つけました。 そこに「PC-TEA」という調合が紹介されていました。 これはNASAの技術者で、写真愛好家のPatrick Gainer氏が考案した調合です。 この調合のいいところはなにしろシンプルで使う薬品の量が少ないというところです。 他の調合ではたいてい入っている亜硫酸ナトリウムも入っていません。 この、PC-TEAという調合を見て、自分でも現像液の調合ができるんじゃないか、と思ってしまいました。 次の記事で僕の考えた調合を紹介します。 #
by y_ok70
| 2011-10-22 20:00
僕はエプソンのプリンターを使っています。 今年の春まではA4のPM-890Cを使っていました。 エプソンのプリンターは1色でもインクタンクが空になると動かなくなる、インクがなくなりかけたらノズルのクリーニングができないという使い勝手が悪いところがあり、モノクロ写真のプリントアウトに関しては黒インクのみでプリントアウトすると粗く、カラーですると赤や青に転んでしまいます。 PM-890Cに関してはプリンタドライバーで色を調節してやればなんとか白黒に近いプリントアウトはできました。 そもPM-890Cが春先に壊れてしまって古いので修理できないと言われてしまいました。 僕は612とか618とかいうイレギュラーなサイズの写真を撮ったりします。そして、その写真を紙の長辺に合わせてプリントアウトすると大きくプリントアウトできません。で、常々ロール紙を使いたいと思っていたので、これ幸いとプリンターを買い換えることにしました。 で、何も考えずにオークションで買ったのがPX-G5000。15000円ぐらいだったと思います。 喜び勇んでプリントアウトしてみたら、カラーはいいけどモノクロは・・・。僕の場合どうやっても青に転んでしまいました。プリンタドライバーで、黒インクを指定しても青く転ぶ。何をやっても青く転びます。 なんとかならないかとインターネットを彷徨っていたら、QuadToen RIPというソフトを見つけました。 これは、プリントアウトする際のインクの吐出量をコントロールするソフトで吐出量のプロファイルを設定することもできますし、予めあるプロファイルを使うことも、プロファイルを組み合わせることもできます。 僕はウィンドウズなのですが、マック版はプリンタドライバーとして動くそうです。ウインドウズ版はQTRguiというプリントアウトソフトとして立ち上がります。 フォトショップなどで画像を調整しておいて、そのファイルをQTRに読み込んでプリントアウトします。 PX-G5000はフォトブラック、マットブラック、グロスオプティマイザーぐらいしか使いませんがこれらのインクの組み合わせだけでもいろんなプリントアウトができます。 このソフトで使いにくいのはプリントアウトする画像のサイズを、元の画像に対してなん%、という形でしかしていできないことです。ぼくは予めフォトショップで画像のサイズを決めておいて縮尺率100%でプリントアウトするようにしています。 あとはプリンターのモデルが外国仕様なので、自分のプリンターのモデルを調べる必要があります。 でも、モノクロのプリントアウトできちんと黒が出るということがこれほど面倒だというのもどうかしてると思います。でも、自分でコントロールしてプリントアウトするというのも楽しいもんです。 今回の画像は618の3穴ピンホールで撮りました。これをA3ノビのロール紙でプリントアウトすると幅が1mぐらいになりました。大きくプリントアウトするのは楽しいです。 #
by y_ok70
| 2010-09-12 21:13
f値の計算について考えてみました。 三平方の定理と図形の相似ぐらいがわかっていれば計算できます。 焦点距離の短いハリアナカメラだと。フィルムの中心と端ではハリアナからの距離が違ってきます。 特にパノラマだとその差は大きくなります。 フィルムの長辺 : 2A フィルムの短辺 : 2B フィルムの対角線 : 2C 最短焦点距離 : Dmin 最長焦点距離 : Dmax とすると ハリアナからフィルムの端は C=(A^2+B^2)^1/2 になります。 そして、フィルムの端からハリアナまでの最長距離は Dmax=(C^2+Dmin^2)^1/2 になります。 そして細かいことをいうとハリアナを通る光量も落ちます。 10円玉を斜めから見ると楕円になるのといっしょです。 ハリアナの径 : φ=2r とすると楕円になったときの短い方の径2r’ は 2r’=2r×Dmin/Dmax になります。 そして見かけ上の最小ハリアナ径 φmin=2(r×r’)^1/2 になります。 このようにして自作612カメラのf値を計算するとfの最小と最大の間に4段くらい差があります。 で、対角線の真ん中あたりでf値を決めると±2段くらいの差になって、リバーサルでなんとか撮れるということになります。 もし、欲しい方がいれば、計算式のエクセルファイルをメールします。 メールアドレスはy_ok70あっとyahoo.co.jpで、”あっと”の部分を@に変えてください。 #
by Y_ok70
| 2010-02-28 18:29
| ハリアナカメラ作り
いよいよ最後のシャッターです。 これは、みなさん凝ったのを作っていますが、僕のは簡単です。 用意するのはマグネットシート、両面テープ、パーマセルテープです。 細かい作り方もなにもない、一目瞭然です。 シャッター閉じているところ 開いているところ 枠の外周はフィルムケースのフタ、内周はブローニーのフレームの軸、シャッターの円の部分はブローニーのスプールか、太めのマジック、と型ははそこら辺にあるものを使いました。 マグネットシートをそのまま使うと磁石が強くてシャッターの開閉のとき、少しぶれてしまいます。それと、持ち運びの時シャッターの引っ張る部分が折れやすいです。 そこで、シャッターの裏側にパーマセルテープを貼ってみました。全面に貼るとシャッターが軽すぎて持ち運びの時ずれてしまいます。そこで一部分だけマグネットの部分を残すと丁度良くなりました。 どこまで覆うかはそれぞれの好みになると思います。 これで一応完成です。 実際にフィルムを入れてみると、きちんと作ったつもりでもどこか引っかかったりしてめげてしまいます。 工作より修正に時間がかかるかも知れません。 完成したところで、全体を見てみると、 表 裏 内部 です。 実際に撮った写真はこんな感じです。 このカメラは焦点距離が26~27mmなので612ホルガより焦点距離が短いです。その分端が流れるので、ちょっと雰囲気のある写真が撮れます。 ただ、このタイプの箱は焦点距離が変えられないのでいくつ作ってもほとんど同じ写りになってしまいます。 そういう意味では69サイズになってしまいますがフデバコの方がいろいろ工夫できて造りガイがあるかも知れません 作るのにちょっと気合いがいりますが、作り甲斐のあるカメラだと思います。 以上、612カメラの作り方でした。 #
by y_ok70
| 2009-07-16 23:11
| ハリアナカメラ作り
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